【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、海外投資家の買い攻勢続き上値追い継続 (6月14日)

日経平均株価
始値 33331.47
高値 33665.52(14:22)
安値 33203.95(09:31)
大引け 33502.42(前日比 +483.77 、 +1.47% )

売買高 16億4811万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆7554億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅高で4連騰、3万3500円台へ
2.米CPI発表受け、FOMCでの利上げ見送りが濃厚
3.海外投資家の買い攻勢続き、上値追い態勢強める
4.解散・総選挙の思惑浮上、後場は一段高の展開に
5.自動車などバリュー株買われ、売買代金も高水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比145ドル高と6日続伸した。米消費者物価指数(CPI)でインフレの鈍化が示されたことで金利が据え置かれるとの見方が強まり買いが優勢となった。

東京市場では前日の米株高を受け日経平均株価が大幅続伸、3万3000円台半ばまで上値を伸ばす格好となった。

14日の東京市場は、引き続き上値指向の強い地合いだった。前日の米国株市場では5月の米CPI発表を受けインフレへの警戒感が後退、FOMCでの利上げ見送りの可能性が高まったとの見方からハイテク株中心に買われた。これを受けて東京市場でも市場のセンチメントが強気に傾き、日経平均は上昇基調を強めた。海外投資家の買い攻勢が続くなか、解散・総選挙に対する思惑も物色人気を後押しした。半導体関連株の上昇が一服する一方で自動車や鉄鋼、非鉄などバリュー株への買いが目立ち、全体相場を押し上げている。日経平均はバブル崩壊後の高値更新が続いている。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の65%にとどまったが、売買代金の盛り上がりが顕著で、4兆7000億円台は今年最高となった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い続伸したほか、トヨタ自動車<7203>が活況高となり、株価を大きく上昇させた。三菱商事<8058>など総合商社株が物色人気に沸いたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。日本製鉄<5401>も上値を追った。トルク<8077>が急騰、アイティフォー<4743>、SREホールディングス<2980>などが値を飛ばし、Appier Group<4180>も買いを集めた。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が軟調、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>も上昇一服となるなど半導体関連株は利益確定売りにやや押される展開に。エーザイ<4523>、第一三共<4568>など医薬品株が安い。JPホールディングス<2749>が大幅安、HEROZ<4382>も大きく利食われた。ヤーマン<6630>、ベイカレント・コンサルティング<6532>などの下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、トヨタ <7203>、信越化 <4063>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約232円。うち116円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、エーザイ <4523>、アドテスト <6857>、スクリン <7735>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は医薬品、電気・ガス業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)卸売業、(5)空運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)建設業、(3)食料品、(4)石油石炭製品、(5)金属製品。

■個別材料株

△ITFOR <4743> [東証P]
自社株買いを実施すると発表。
△ファンペップ <4881> [東証G]
花粉症に対する新規開発化合物を決定。
△日山村硝 <5210> [東証S]
今期最終益予想の上方修正を好感。
△日本製鉄 <5401> [東証P]
低PER・PBRでバリュー株への資金シフト反映。
△住友鉱 <5713> [東証P]
中国で利下げ観測と景気浮揚策への思惑が広がる。
△トヨタ <7203> [東証P]
PBR1倍台回復で上値追いに弾み。
△ホンダ <7267> [東証P]
小型ビジネスジェット機の製品化決定が刺激材料。
△梅の花 <7604> [東証S]
24年4月期営業利益は6.6倍。
△トルク <8077> [東証P]
23年10月期業績予想を一転営業増益へ上方修正。
△アクシアル <8255> [東証P]
50万株を上限とする自社株買いを実施へ。

▼リッジアイ <5572> [東証G]
第3四半期累計の経常利益は通期計画に対し進捗率55%。
▼ヤーマン <6630> [東証P]
23年4月期は2ケタ営業減益。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トルク <8077>、(2)ITFOR <4743>、(3)SREHD <2980>、(4)アセンテック <3565>、(5)愛知鋼 <5482>、(6)Appier <4180>、(7)ラサ工 <4022>、(8)Hamee <3134>、(9)トヨタ <7203>、(10)トレンド <4704>。
値下がり率上位10傑は(1)JPHD <2749>、(2)HEROZ <4382>、(3)ヤーマン <6630>、(4)ブラス <2424>、(5)ファイバーG <9450>、(6)丹青社 <9743>、(7)さくらネット <3778>、(8)ベイカレント <6532>、(9)ギークス <7060>、(10)アクシージア <4936>。

【大引け】

日経平均は前日比483.77円(1.47%)高の3万3502.42円。TOPIXは前日比29.74(1.31%)高の2294.53。出来高は概算で16億4811万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1195、値下がり銘柄数は579となった。東証マザーズ指数は797.75ポイント(8.47ポイント安)。

[2023年6月14日]