【市場反応】米5月CPIは鈍化、利上げ休止観測強まる、ドル買い後退

米5月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.1%と、4月+0.4%から伸びが鈍化した。前年比では+4.0%と、4月+4.9%から予想以上に伸びが鈍化し2021年3月来で最低の伸びとなった。原油安が奏功。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコア指数は前月比+0.4%と予想通り4月と同水準。前年比では+5.3%と、4月+5.5%から鈍化も予想を上回った。

5月CPIがインフレの鈍化傾向をあらたに証明したためFRBの利上げ休止を正当化するとの見方が強まった。

金利低下に伴いドル売りが優勢となり、ドル・円は139円95銭まで急伸後、139円06銭へ下落。ユーロ・ドルは1.0787ドルから1.0824ドルへ上昇した。

【経済指標】・米・5月消費者物価指数:前年比+4.0%(予想:+4.1%、4月:+4.9%)・米・5月消費者物価コア指数:前年比+5.3%(予想:+5.2%、4月:+5.5%)・米・5月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.1%、4月:+0.4%)・米・5月消費者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.4%、4月:+0.4%)