英ポンド週間見通し:下げ渋りか、日英金利差維持が支援材料に

■堅調推移、原油高を意識したポンド買いも

今週のポンド・円は堅調推移。英中央銀行による追加利上げを意識したポンド買い・円売りは一巡したが、英国経済の景気後退入は回避されるとの見方は変わらず、リスク回避的なポンド売りは一部にとどまった。その後、リスク選好的な米ドル買い・円売りが強まり、原油先物は底堅い動きを維持したことから、週末前にかけてポンド買い・円売りが次第に強まる展開となった。取引レンジ:168円92銭-172円51銭。

■下げ渋りか、日英金利差維持が支援材料に

来週のポンド・円は下げ渋りか。英国内の賃金上昇圧力は衰えていないため、英中央銀行はインフレ抑止に向けタカ派方針を堅持する見通し。対円でのポンド売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。英スナク政権は英中央銀行の金融引き締め政策を支持し、ポンド買いをサポート。日本銀行との金融政策差により、円売りもポンドの押し上げ要因に。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・23日:S&Pグローバル5月サービス業PMI(4月:56.2)

予想レンジ:169円50銭-174円50銭

《FA》