豪ドル週間見通し:もみ合いか、雇用減少で追加利上げ観測は後退

■上昇、米債務上限引き上げへの期待や原油高を好感

今週の豪ドル・円は上昇。豪準備銀行(中央銀行)の5月理事会議事要旨で金融引き締めに前向きな見解が含まれていたこと、米大統領と下院議長が債務不履行回避に自信を示したことでリスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢となった。原油先物の上昇も好感されたようだ。取引レンジ:90円15銭-92円36銭。

■もみ合いか、雇用減少で追加利上げ観測は後退

来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)の5月理事会議事要旨では、「利上げ再開か据え置きかの判断は微妙だった」ものの、「経済予測は追加利上げを想定させる」との見解がみられた。一方、4月雇用統計で失業率は上昇し、雇用者数は減少したことから、追加利上げ観測は後退。リスク選好的な豪ドル買いが一段と強まる可能性は低いとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・26日:4月小売売上高(3月:前月比+0.4%)

予想レンジ:90円00銭-93円00銭

《FA》