予想上回る決算にもかかわらず、今年の企業収益の拡大見通しは暗いと指摘も=米国株

NY株式5日(NY時間10:25)
ダウ平均 33560.60(+432.86 +1.31%)
ナスダック 12146.00(+179.60 +1.50%)
CME日経平均先物 28970(大証終比:-160 -0.55%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりの大幅反発となっており、400ドル超の上昇となっている。アップル<AAPL>が底堅い決算を発表したことや、今週急落していた米地銀株が買い戻されていることが市場全体の雰囲気をサポートしている。取引開始前の米雇用統計は予想を上回る強い内容となったが、FRBの利上げ停止の見方に大きな変化はなく、むしろ、景気のハードランディングへの不安後退に働いているようだ。

決算については、S&P500企業の85%近くが発表を終えており、そのうち79%の企業が予想を上回る利益を計上している。高い数字ではあるが、事前に予想が下方修正されていたことが最大の要因との見方が多く、ポジティブな評価は少ない。

米大手銀のストラテジストによると、第1四半期の米企業決算は予想を上回る内容だったにもかかわらず、今年の企業収益の拡大見通しは暗いと指摘した。粘着性の高いインフレと最近の銀行セクターの混乱が、年後半の経済成長の鈍化につながる可能性が高いとしている。今年の利益の伸びはほぼ横ばいを見込み、2024年末まで1株利益の成長はほとんどないと予測しているという。

現在の株価の高バリュエーションと相まって、米国債利回りのキャッシュ・リターンが5%であることを考えると、リスクに見合うリターンはあまり得られないも述べた。

アップル<AAPL> 172.98(+7.19 +4.34%)
マイクロソフト<MSFT> 308.05(+2.64 +0.87%)
アマゾン<AMZN> 104.78(+0.78 +0.75%)
アルファベットC<GOOG> 105.39(+0.18 +0.17%)
テスラ<TSLA> 166.43(+5.23 +3.24%)
メタ・プラットフォームズ<META> 230.94(-2.58 -1.10%)
AMD<AMD> 87.55(+0.94 +1.09%)
エヌビディア<NVDA> 282.32(+6.70 +2.43%)