ダウ平均は大幅続落 米地銀株が圧迫し、銀行懸念が再燃=米国株前半

NY株式4日(NY時間12:50)
ダウ平均 33047.47(-366.77 -1.10%)
ナスダック 11975.31(-50.02 -0.42%)
CME日経平均先物 28625(大証終比:-505 -1.76%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続落。一時476ドル安まで下落する場面も見られた。FRBが前日のFOMCで利上げ停止の可能性を示唆したにもかかわらず、株式市場の反応は冴えない。本日も米地銀株が雰囲気を圧迫しており、銀行問題への懸念が再燃している。

パックウェスト<PACW>が身売りを含めた一連の戦略的選択肢を検討していることが伝わったことや、ファースト・ホライズン<FHN>がカナダの大手銀トロント・ドミニオン<TD>との合併契約解消で合意と発表したことも懸念を高めている。それに加えて、米地銀のウエスタン・アライアンス<WAL>が身売りを含めて選択肢を検討とも伝わった。同銀は報道を否定しているが、市場が銀行問題への懸念を更に強めるには十分だった。

市場からは、「FRBが利下げを行うまで米地銀に安息は訪れないだろう。金利をこれほど高いままにしておくとストレスが続く。非常に高い確率で、さらなる米地銀の破綻が起こると考えている」といったコメントも出ている。

短期金融市場では7月までの利下げ開始を織り込む動きが出ている。しかし、パウエル議長は前日の会見で、「インフレはそれほど早くは下がらないと考えている。利下げは適切ではない」と市場の期待を否定していた。

決算では、前日引け後に携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が発表し、モバイル機器の需要が依然として低迷していることを示した。同社の決算を受けて、本日引け後に発表を予定しているアップル<AAPL>も軟調な値動きをしている。

本日の引け後の決算はアップル<AAPL>のほか、リフト<LYFT>などが予定。

パックウェスト<PACW> 3.52(-2.90 -45.17%)
ウェスタン・アライアンス<WAL> 20.17(-9.40 -31.79%)
ファースト・ホライゾン<FHN> 9.94(-5.11 -33.95%)
トロント・ドミニオン銀行<TD> 60.26(+0.50 +0.84%)

クアルコム<QCOM> 106.62(-6.22 -5.51%)

アップル<AAPL> 166.22(-1.24 -0.74%)
マイクロソフト<MSFT> 306.00(+1.60 +0.53%)
アマゾン<AMZN> 104.28(+0.63 +0.60%)
アルファベットC<GOOG> 105.54(-0.59 -0.55%)
テスラ<TSLA> 160.91(+0.30 +0.19%)
メタ・プラットフォームズ<META> 236.98(-0.05 -0.02%)
AMD<AMD> 82.84(+1.22 +1.49%)
エヌビディア<NVDA> 276.36(-1.66 -0.60%)