【↑】日経平均 大引け| 続伸、先物主導の買いで3万8000円台を回復 (3月26日)

日経平均株価
始値 38106.66
高値 38220.69(14:20)
安値 37873.28(10:50)
大引け 38027.29(前日比 +246.75 、 +0.65% )

売買高 17億5513万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2602億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、終値で3万8000円台回復
2.米ハイテク株高で心理改善、円安も追い風材料
3.関税に対する警戒感はくすぶり、終盤伸び悩む
4.33業種中27業種が上昇し、値上がり数は1200超
5.売買代金増勢、3日ぶりに4兆2000億円台に拡大

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比4ドル高と小幅に3日続伸した。トランプ政権による関税への過度な警戒感が和らぎ買いが優勢となった。

東京市場では、リスク選好の地合いが継続し日経平均株価は続伸した。直近2営業日合計で上昇幅は400円を超え、終値で3万8000円台を回復した。

26日の東京市場は、終始買いが優勢だった。特に後場に入ってから先物主導で買い戻しの動きが目立つようになり、日経平均は一時440円ほど上昇し3万8200円台まで上値を伸ばす場面があった。その後は伸び悩んだものの、約1ヵ月ぶりに3万8000円台を終値でキープした。前日の米国株市場ではハイテク株を中心に強調展開となり、これが投資家心理を改善させたほか、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことも輸出セクターを中心に追い風材料となった。トランプ米政権が4月2日に導入予定の相互関税などに対する警戒感がくすぶる中も、幅広い銘柄が物色され、業種別では33業種中27業種が上昇している。商いも増勢で、プライム市場の売買代金は前日まで2営業日連続で3兆円台となっていたが、本日は4兆2000億円まで膨らんだ。

個別では、きょうも売買代金首位となったフジクラ<5803>が堅調、ディスコ<6146>が前日に続き上値を追った。任天堂<7974>が買われ、ソフトバンクグループ<9984>も頑強。ファーストリテイリング<9983>が買い優勢、日本郵船<9101>など海運株も上昇した。宮越ホールディングス<6620>が値上がり率トップとなり、ダブル・スコープ<6619>、ゴールドウイン<8111>も値を飛ばした。このほか、コニカミノルタ<4902>、住友金属鉱山<5713>などが物色人気に。
半面、売買代金2位の三菱重工業<7011>は下値模索が続いているほか、東京ガス<9531>も安い。また、リクルートホールディングス<6098>が売りに押された。ネクソン<3659>は値下がり率トップに売り込まれ、ANYCOLOR<5032>、京成電鉄<9009>も値を下げた。東洋水産<2875>、ミガロホールディングス<5535>が水準を切り下げ、ヤクルト本社<2267>も下値を探る展開だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、任天堂 <7974>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約150円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はネクソン <3659>、リクルート <6098>、NTTデータ <9613>、キッコマン <2801>、京成 <9009>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)保険業、(3)非鉄金属、(4)電気機器、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)陸運業、(5)機械。

■個別材料株

△インタライフ <1418> [東証S]
25年2月期業績・配当予想を上方修正。
△三機工 <1961> [東証P]
東海東京インテリジェンス・ラボが目標株価を引き上げ 。
△駅探 <3646> [東証G]
25年3月期経常利益増額で前期比5.4倍に。
△チエル <3933> [東証S]
25年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△バリオ <4494> [東証S]
CSS <2304> 子会社と業務提携で基本合意。
△日パレット <4690> [東証S]
28年3月期に経常利益8億円を目指す新経営計画を好感。
△北越メ <5446> [東証S]
25年3月期利益予想と配当予想を上方修正。
△宮越HD <6620> [東証P]
深セン市プロジェクトの進展を材料に投資資金が攻勢へ。
△任天堂 <7974> [東証P]
スイッチ2の公開目前で最高値奪回をにらむ展開に。
△ゴルドウイン <8111> [東証P]
25年3月期利益予想を上方修正。

▼ヤクルト <2267> [東証P]
2月ヤクルトシリーズの1日当たり販売数量は前年比10.7%減。
▼オプトエレ <6664> [東証S]
原材料価格上昇で12〜2月期最終赤字。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)宮越HD <6620>、(2)WSCOPE <6619>、(3)ゴルドウイン <8111>、(4)三機工 <1961>、(5)SREHD <2980>、(6)インフォMT <2492>、(7)Jディスプレ <6740>、(8)住友鉱 <5713>、(9)ブイキューブ <3681>、(10)任天堂 <7974>。
値下がり率上位10傑は(1)ネクソン <3659>、(2)エニーカラー <5032>、(3)京成 <9009>、(4)東洋水 <2875>、(5)ミガロHD <5535>、(6)リズム <7769>、(7)ヤクルト <2267>、(8)大阪チタ <5726>、(9)三菱重 <7011>、(10)日製鋼 <5631>。

【大引け】

日経平均は前日比246.75円(0.65%)高の3万8027.29円。TOPIXは前日比15.37(0.55%)高の2812.89。出来高は概算で17億5513万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1212、値下がり銘柄数は361となった。東証グロース250指数は673.70ポイント(1.98ポイント高)。

[2025年3月26日]