この日発表の2月の米中古住宅販売件数は年率426万件と予想外の増加となった。住宅供給の増加や天候回復が追い風となった。地域別で見ると、西部と南部で特に増え、両地域は年初にそれぞれロサンゼルスでの大規模な山火事および深刻な寒波に見舞われていた。
発表元の全米不動産業者協会(NAR)は先月、天候の影響を受けた分は2月分に繰り越されるとの見方を示していた。販売在庫は前年比17%急増し124万戸と、2月としては2020年以来の高水準となった。
それでも販売価格は前年比で3.8%上昇して、39万8400ドルと、2月としては過去最高を記録した。前年比での価格上昇は23年半ばから続いている。
NARは「住宅の買い手が徐々に市場に参入してきている」と指摘。「住宅ローン金利はそれほど変化していないが、在庫と選択肢の増加で繰延需要が解き放たれている」と説明した。
住宅の買い手と売り手がともに高止まりするローン金利を受け入れて在庫を放出し、それにより価格がやや下落したことが背景にある。ただし、住宅価格は依然として高く、多くの米国人にとって手が届かない状況が続いている。
*米中古住宅販売件数(年率)(2月)23:00
結果 426万件
予想 395万件 前回 409万件(408万件から修正)