日経225先物 37520 -100 (-0.26%)
TOPIX先物 2755.0 -6.5 (-0.23%)
シカゴ日経平均先物 37535 -85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
18日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)は19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を公表する。政策金利の据え置きがコンセンサスとなっているものの、会合後の金利・政策見通しのほか、パウエルFRB議長の会見内容を確認したいムードのなか、直近の大幅な上昇に対する持ち高調整の売りが優勢だった。また、エヌビディア<NVDA>などハイテク株の下げが目立ったこともセンチメントを冷ます形になった。
また、イスラエル軍がガザへの大規模攻撃を再開したほか、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談が行われ、エネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止する案に合意したが、全面的な停戦には至らなかったと伝わったことで地政学リスクが意識された。
NYダウ構成銘柄では、エヌビディアのほか、IBM<IBM>、ウォルマート<WMT>、シャーウィン・ウィリアムズ<SHW>、トラベラーズ<TRV>が下落した一方で、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、シェブロン<CVX>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、アムジェン<AMGN>が買われた。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比85円安の3万7535円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比20円高の3万7640円で始まり、直後につけた3万7740円を高値にショート優勢となり、3万7580円〜3万7680円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下抜け、3万7390円まで下落幅を広げる場面もみられた。終盤にかけて下げ渋る形となったが3万7580円辺りで上値を抑えられ、3万7520円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。前日までの3日間で1110円上昇したこともあり、利益確定に伴うロング解消の動きが入りやすいだろう。また、前日の上昇で25日移動平均線までのリバウンドをみせたことで、目先的には達成感も意識されやすい。ナイトセッションでは同線に上値を抑えられていた。
本日は日銀の金融政策決定会合やFOMCの結果が公表され、日銀の植田和男総裁やパウエルFRB議長の会見が予定されている。前日までの上昇でリバランスは一巡しているとみられ、午前中は日銀会合の結果待ちとなる中で膠着感が強まりそうだ。為替市場でも前日は1ドル=150円台に接近する動きがみられていたが、現在は1ドル=149円前半で推移している。
後場は日銀会合の結果を受けた展開になるが、政策金利は据え置かれるとみられ、コンセンサス通りの内容であればトレンドの出にくい状況になりそうだ。祝日前で積極的にポジションを傾けてくる動きは考えづらく、スキャルピング中心のトレードになろう。ただし、FOMCの結果待ちのなかでショートは仕掛けづらいと考えられ、25日線を捉えてくる局面ではショートカバーを誘う可能性がありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万7375円から3万7875円のレンジを想定する。
18日の米VIX指数は21.70(17日は20.51)に上昇した。3月11日につけた29.57から低下を継続し、25日線(20.32)に接近してきたことで、いったんはリバウンドが入りやすいところだろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.62倍に低下した。ただし、13.62〜13.65倍と狭いレンジでの推移であり、スプレッド狙いのトレードは難しい状況だった。東証プライムの値上がり数が8割に迫るなか、日経平均型、TOPIX型ともに買い戻しとみられるリバランスの動きが強まったようだ。本日はエヌビディアなど米ハイテク株が売られた影響もあり、ボトム圏での推移が続きそうだ。