<マ-ケット日報> 2025年3月18日

18日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比448円高の3万7845円だった。前日の米株高を受けて取引開始早々から日経平均は500円を超える上げ幅を示現。その後も戻り待ちの売り物をこなして高値圏をキープ。前引け前には3万8000円台へと乗せてきた。1ドル=149円台半ばまで入った円安も株高を後押ししている。米国も目先のトランプ関税を乗り切ったようで株式を売るリスクオフの動きは世界的にも一巡しつつある。

昨日の米国市場は足元の消費関連指標の落ち込みが止まったことを好感してダウ平均は続伸した。この日発表された小売売上高は事前予想を下回る伸び率だったものの、自動車関連を除けば他は予想通りの伸び率に収まったため買い安心感が広がった。トランプ関税に対する市場の耐性も徐々に出てきており目先は織り込み切った感がある。ウクライナとロシアの停戦が18日のトランプ、プーチン電話会談で進むとの見方も後押ししたようである。

さて、東京市場は売り方の買い戻しもあって日経平均が順調に上値を伸ばしている。特に上場全銘柄で算出する指数トピックスは完全に元の高値ボックス圏を回復し、さらに年初来高値に迫るほどの回復ぶりとなっている。トランプ関税や円高で日経平均に影響する輸出企業はやや逆風だが、利上げなどで国内金融株は大きく買われており内需系中心のトピックス有利の展開が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)