株価指数先物【昼】 25日線突破ならショートカバーが強まる

日経225先物は11時30分時点、前日比480円高の3万7680円(+1.29%)前後で推移。寄り付きは3万7730円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7690円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。開始直後につけた3万7750円を高値に、利食いに伴うロング解消とみられる動きから3万7570円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、3万7500円接近ではロングが入り、中盤にかけては再び3万7750円まで買われ、3万7700円を挟んでの推移が続いた。

日経225先物は、25日移動平均線に上値を抑えられる形となったが、3万7500円接近では下値の堅さが意識されており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。為替市場では円相場が1ドル=149円半ばと円安に振れて推移するなか、ショートは仕掛けにくいだろう。25日線水準では短期的なショートが入っているとみられ、同線を明確に上抜けてくるようだと、カバーの動きを強めそうである。オプション権利行使価格の3万7500円から3万7750円でのレンジ推移のなか、権利行使価格の3万7625円を上回っての推移が続くようだと、煮詰まり感からカバー狙いのロングを誘う展開が意識されよう。

NT倍率は先物中心限月で13.64倍に上昇した。ただし、13.63倍〜13.66倍と狭いレンジでの推移であり、スプレッド狙いのトレードは難しい。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われているが、東証プライムの値上がり数が9割に迫るなか、日経平均型、TOPIX型ともに買い戻しとみられるリバランスの動きが強まっている。