<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2025年3月14日

今週の日経平均終値は3万7053円で、前週末比165円高でした。

今週の日経平均は4週ぶりに反発しました。週足は陽線で1000円近くの長い下ヒゲを引いており、今週の安値(3万5987円)が目先の底値となったことを示唆しています。ただ、この週足は実体の薄い「十字線」で気迷い状態にあることも意味しており、本格的に底が入ったかどうか次の足が決め手となるものでもあります。来週が大きな週足陽線できちんと反発できれば(少なくとも直近2〜3本の足をすっぽり包む陽線)底入れ確認となるでしょう。また、上昇トレンドへ回帰するには何本かの移動平均線をクリアする必要もあり、現状では最低でも26週線、52週線のある3万8000円台後半が必要となってきます。これは円安と米株高が戻ってこれば不可能ではありませんが、それにはトランプ関税攻撃が止まることが必要となるかもしれません。現状までの関税ならまだ深刻な景気後退は避けられそうです。(ストック・データバンク 編集部)