日経225先物 39090 +350 (+0.90%)
TOPIX先物 2756.5 +16.0 (+0.58%)
日経225先物(3月限)は前日比350円高の3万9090円で取引を終了。寄り付きは3万8940円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8955円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。前場中盤にかけて上げ幅を広げ、一時3万9190円まで買われ、心理的な抵抗だった75日移動平均線(3万9020円)を上回った。ただし、日銀の田村審議委員の講演での発言をきっかけに、為替市場で一時1ドル=151円台と円高・ドル安が進んだことが重荷となった。前場終盤にかけて軟化し、3万8840円まで上げ幅を縮める場面もみられた。
その後、円相場は1ドル=152円半ばでの推移と円高の動きが一服、後場はショートカバーを誘う形となった。ボリンジャーバンドの-1σ(3万8740円)が支持線として意識され、ショートは仕掛けづらく、終盤にかけてのリバウンドで再び75日線を上回った。
日経225先物は3日の急落で200日線(3万8490円)を一時割り込んだ後は、200日線と75日線辺りでの推移をみせている。自律反発の域は脱していないが、東証プライム市場の売買高は3日の24億8500万株をピークとしながら、その後も連日で21億株を上回っており、出来高をこなしながらリバウンドを継続している。
日経225先物は半値戻し水準であり、自律反発としては達成感も意識されてくるだろうが、75日線を支持線に変えて25日線を捉えてくるようだと、ショートカバーを強めてくる可能性がありそうだ。週末には米雇用統計の発表を控えて、ショートポジションをニュートラルに近づけておきたいところである。
また、石破茂首相は8日未明にワシントンでトランプ米大統領と首脳会談に臨む予定だ。信頼関係の構築を最優先課題に据えていると伝えられており、良好な関係をアピールすることができればマーケットにはプラスに作用するだろう。期待感はそれほど高まってはいないものの、ショートポジションにおいては、いったん圧縮する動きに向かわせそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。一時14.11倍まで下げる場面もみられたが、後場に入りNTショートを巻き戻す動きとなったようである。ただし、200日線(14.22倍)が抵抗線として機能しているため、まずは同線を明確に上抜けてくるかを見極めたい。
手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6122枚、ソシエテジェネラル証券が1万3056枚、サスケハナ・ホンコンが4083枚、SBI証券が2976枚、バークレイズ証券が2477枚、JPモルガン証券が2086枚、モルガンMUFG証券が1965枚、楽天証券が1677枚、日産証券が1062枚、三菱UFJeスマート証券が1030枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券1万7756枚、ソシエテジェネラル証券が1万5539枚、バークレイズ証券が5222枚、ゴールドマン証券が4676枚、JPモルガン証券が4166枚、モルガンMUFG証券が2547枚、ビーオブエー証券が1901枚、UBS証券が680枚、野村証券が608枚、BNPパリバ証券が596枚だった。