日経225先物は11時30分時点、前日比140円安の3万8980円(-0.35%)前後で推移。寄り付きは3万9280円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9260円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、直後に付けた3万9300円を高値に軟化すると、現物の寄り付き時にはマイナスに転じた。さらに中盤にかけて下落幅を広げており、一時3万8940円と節目の3万9000円を割り込む場面もみられた。売り一巡後は25日移動平均線(3万8960円)が支持線として意識されるなか、3万9000円を挟んでの保ち合いを継続している。
日経225先物は、市場参加者が限られるなか、前日同様、買い先行で始まった後は持ち高調整の動きが強まった。前場の時点でリバランスの動きは一巡した可能性もあり、後場は3万9000円辺りでの底堅さを見極めつつ、リバウンドを試す流れが期待される。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均株価を下支えしている。また、小幅ながらアドバンテスト <6857>[東証P]など半導体株も買われており、3万9000円処からのショートは避けておきたい。
NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。75日線(14.34倍)を上回っており、前日の下落部分を吸収した。リバランスが中心となるものの、ハイテク株の底堅い値動きにより、NTロングに振れやすいだろう。