株価指数先物【引け後】 3万9000円での底堅さを見極め

大阪3月限
日経225先物 39190 +480 (+1.23%)
TOPIX先物 2728.0 +26.0 (+0.96%)

日経225先物(3月限)は前日比480円高の3万9190円で取引を終了。寄り付きは3万8930円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8885円)を上回り、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万9110円まで買われ、買い一巡後に3万8840円まで軟化する場面もみられた。ただし、前場中盤にかけてロング優勢となり朝方に付けた高値を回復。

ランチタイムでは3万9050円〜3万9130円辺りでの保ち合いを継続。後場に入っても3万9000円を上回って底堅さがみられ、後場中盤にはレンジを上抜けた。終盤にかけて一時3万9220円まで上げ幅を広げ、高値圏で取引を終えた。

日経225先物は、前場はオプション権利行使価格の3万8875円から3万9125円辺りでの値動きだったが、3万9000円辺りでの底堅さがみられるなか、後場は3万9000円から3万9250円のレンジに切り上がる格好だった。寄り付き直後に戻り待ち狙いのショートの影響で25日移動平均線(3万8910円)を下回る場面もみられたが、早い段階で同線を上回ったことでショートを仕掛けづらくさせたようだ。

また、前週末の米国市場の流れを受けてハイテク株の一角が買われており、アドバンテスト <6857> [東証P]が日経平均型を牽引している。自律反発の域は脱していないが、日経225先物は25日線水準での底堅さがみられるようだと、ボリンジャーバンドの+1σが位置するオプション権利行使価格の3万9375円辺りが意識されてきそうだ。

ただし、東証プライムの売買高は、20日の27億1931万株から本日は17億8148万株に減少した。海外投資家がクリスマス休暇に入ることで商いは膨らみづらく、上値の重さが意識されてくるようだと、短期的にショートが入りやすくなるだろう。まずは節目の3万9000円での底堅さを見極めつつ、25日線水準までは押し目狙いのロング対応となりそうである。

前週末の米国市場は自律反発の流れとなり、NYダウは75日線水準を捉えてきた。同線を突破し、1123ドル安となった18日の下落分を埋めてくるようだと、東京市場もリバウンド基調を強めてくる可能性はあろう。また、エヌビディア<NVDA>への買いが継続する局面があれば、指数インパクトの大きい値がさ株の支援材料になる。

NT倍率は先物中心限月で14.36倍に上昇した。一時14.37倍まで上昇する場面もみられており、14.33倍に位置する75日線を上回ってきた。同線を支持線に変えてくるようだと、NTロングによるスプレッド狙いに向かわせそうだ。

手口面(3月限:立会内)では、ABNクリアリン証券が1万5437枚、ソシエテジェネラル証券が1万3368枚、日産証券が5095枚、サスケハナ・ホンコン3732枚、SBI証券が2172枚、バークレイズ証券が1958枚、ゴールドマン証券が1744枚、JPモルガン証券が1377枚、野村証券が1255枚、モルガンMUFG証券が900枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万8587枚、ソシエテジェネラル証券が1万6065枚、バークレイズ証券が5583枚、日産証券が5102枚、モルガンMUFG証券が3440枚、JPモルガン証券が3173枚、ゴールドマン証券が1784枚、BNPパリバ証券が1476枚、みずほ証券が1097枚、野村証券が1011枚だった。