この日発表の第3四半期の米GDP確報値は3.1%のプラス成長と改定値から上方修正された。個人消費や輸出の堅調が一因となった。
個人消費は3.7%増加し、2023年第1四半期以来の大幅な伸びとなり、サービスへの支出が押し上げた。輸出は9.6%増に上方修正され、修正分は全てサービス部門によるものだった。景気減速が警戒されている中でも、米経済が依然好調に推移している。
設備投資や住宅投資、政府支出も上方修正となった。また、FRBが主に参照しているインフレ指標の1つであるPCEコアデフレータは2.2%と僅かに上方修正された。
エコノミストは「今週のデータは今年の米経済が堅調に終わることを示唆している。これは幸運なことで、来年には政策上の不確実性が高まり、より大きな課題に直面することが予想される」と述べた。また、「FRBは緩和姿勢を維持すると思われるが、利下げのハードルは高くなっている」とも指摘している。
*米GDP確報値(第3四半期)(前期比年率)22:30
結果 3.1%
予想 2.8% 改定 2.8%
*個人消費
結果 3.7%
予想 3.6% 改定 3.5%
*GDPデフレータ
結果 1.9%
予想 1.9% 改定 1.9%
*PCEコアデフレータ
結果 2.2%
予想 2.1% 改定 2.1%