18日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比282円安の3万9081円だった。昨日の米国株が安くなった流れから前場は240円ほど下げる場面があったが、中国などアジア株が堅調だったほか時間外取引の米株先物が上昇したことで一時はプラスへ。しかし、後場からは再び売られてしまい米FOMC前の手じまいが強かったようである。ホンダと日産が経営統合を協議と報じられたが、メリットの少ないホンダが下げるなど相場全体にポジティブな影響は出なかった。
昨日の米国市場は強い経済指標の発表がかえってあだとなってダウ平均は9日続落した。9連敗は実に46年ぶりの記録となる。この日発表された11月の小売売上高が事前予想より強かったことが来年の利下げ回数減につながるとの見方になり幅広い銘柄に売りが出た。明日の米利下げはほぼ織り込み済みなため、市場は来年の利下げ動向を織り込む段階にある。ここまで非常に強かったハイテク株にも売りが出てナスダック指数も3日ぶりに反落している。
さて、東京市場は米株安や円高一服を受けて売りに押される1日に。日経平均は3万9000円の心理的な節目は割らなかったが、安値引けとなるなど後味の悪さが出たことは否めない。今年最大のIPOであるキオクシアが上場したが初値は公開価格を割り込み市場の起爆剤とはならず。市場の関心は今晩の米FOMCでひとまず結果を見るまでは買いを入れられない状況のようだ。(ストック・データバンク 編集部)