日経225先物 39210 +180 (+0.46%)
TOPIX先物 2738.0 +16.5 (+0.60%)
日経225先物(12月限)は前日比180円高の3万9210円で取引を終了。寄り付きは3万9370円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9335円)にサヤ寄せする形から買いが先行して始まり、開始直後に3万9460円まで買われた。ただし、3万9500円接近では上値の重さが意識され、前場中盤にかけて軟化すると、一時3万8970円と下落に転じる場面もみられた。もっとも、これまで同様、3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロングが入っており、前場終盤にかけては3万9330円まで切り返した。ランチタイムで軟化し、後場終盤にかけて3万9060円まで上げ幅を縮めたが、引き続き底堅さがみられるなか、引け間際にショートカバーが入った。
日経225先物は、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円のレンジ取引となった。朝方に3万9460円まで買われたが、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]が寄り付き直後に下げ幅を広げる動きとなり、ショートを誘う形になったようだ。一方で、3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロングが入り、ショートカバーに向かわせたようだ。
指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が弱い値動きながら、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が買われており、日経平均型を支えている。日経225先物は前場終盤にかけての切り返しでボリンジャーバンドの+1σ(3万9290円)を上回る場面もみられた。ただし、+1σを上回っての推移は続かず、前場中盤以降は3万9000円から3万9300円辺りのレンジが続いた。
日経225先物は朝方こそロングが先行したが、アドバンテストと東京エレクが寄り付き後に売られたことで、センチメントを冷ます格好になったようである。一気にロングを外す動きのほか、短期的なショートを誘う形にも向かわせたのであろう。また、キオクシアホールディングス<285A>が18日に東証プライムに上場する。同社株を取得するためのセクター内での資金手当てに伴う動きなども意識されやすい。
日経225先物は再び+1σを上回って底堅さがみられるようだと、3万9500円突破から+2σ(3万9830円)辺りを目先的なターゲットとした流れに向かう可能性はある。ただし、週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心となり、新規ポジションを積み上げてくる動きは考えにくいだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.32倍に低下した。一時14.35倍を付けた後は値がさ半導体株の下げが影響する形となり、14.29倍まで下げる場面もみられた。これにより75日移動平均線(14.32倍)を下回ってきたが、25日線(14.29倍)辺りを支持線とした動きになった。アドバンテストなどの弱さが目立ったものの、NTショートを仕掛けにくくさせた。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が2万1623枚、ABNクリアリン証券が2万0614枚、みずほ証券が6720枚、日産証券が5634枚、JPモルガン証券が4972枚、ビーオブエー証券が4808枚、野村証券が4687枚、バークレイズ証券が4292枚、モルガンMUFG証券が3393枚、サスケハナ・ホンコンが3346枚だった。
TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が3万6004枚、みずほ証券が3万5582枚、ABNクリアリン証券が2万7274枚、野村証券が1万8349枚、モルガンMUFG証券が1万5308枚、ゴールドマン証券が1万4937枚、JPモルガン証券が1万3003枚、ビーオブエー証券が1万1593枚、バークレイズ証券が1万0184枚、BNPパリバ証券が8470枚だった。