週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比69円高の3万9160円だった。米国市場でハイテク株が買われた流れから200円超えで買い先行のスタート。9時半過ぎに一時マイナス圏へ落ちるなど戻り待ちや利益確定の売りに押される場面はあったが、下値では押し目買いが入り徐々に安定を取り戻している。前週に急伸した反動もあって上値追いにはやや慎重な様子。国内に材料がないためザラバで上げにくい需給構造は年内いっぱいは続きそうだ。
前週末の米国市場は利益確定売りが優勢となってダウ平均は続落した。この週はダウ平均が初めて4万5000ドル台に乗せるなど最高値を更新する場面が続き目先的な過熱感が意識された。週末要因もあって小口の手じまい売りが優勢に。朝方発表の11月の雇用統計は事前予想を上回る好調さだったものの、今月の利下げを見送るほどではないと判断され、ハイテク株の一角にはしっかりと買いが入っていた。そのためナスダック指数は反発し2日ぶりに最高値を更新している。
さて、東京市場は朝高の後に伸び悩むいつもの展開となっている。日経平均のローソク足は本日で4日連続の陰線。朝高、引け安の行き詰まり線を連続させている。一方、下値は200日移動平均線(3万8680円)上を5日連続で維持しており、半ステップ上方へシフトした形を継続中。下値には25日線、75日線も近くでサポートしており弱材料さえなければ各移動平均線を下回る理由はない。(ストック・データバンク 編集部)