日経225先物は11時30分時点、前日比370円高の3万8410円(+0.97%)前後で推移。寄り付きは3万8250円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8230円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。その後は戻り待ちのショートから3万8090円まで軟化したが、3万8000円近辺では押し目狙いのロングとみられる動きにより、終盤にかけて上げ幅を広げ、現物の前引け直後には一時3万8520円まで買われた。
日経225先物は、寄り付き後に戻り売りに押される場面もあったが、その後の切り返しで200日移動平均線(3万8340円)を上回ると、ロングの動きに加え、ショートカバーを誘う形となったようだ。節目の3万8500円では利益確定に伴うロング解消の動きが意識されやすいだろうが、同水準を明確に上放れてくるようだと一段とショートカバーを強めてくる可能性があるため、短期的なショートでのエントリーは控えておきたいところだろう。ロングに傾ける動きは考えづらいものの、直近の弱い値動きでショートに傾いていた面もあり、持ち高調整に伴うリバランスの動きが意識されそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.20倍に上昇した。21日の米国市場でエヌビディア<NVDA>が買われたことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株にはリバウンドの動きがみられており、相対的に日経平均型優位の展開である。NTロングへの転換は見極めが必要だが、週末要因に伴うリバランスによって、若干ながらNTショートを巻き戻す動きであろう。