・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:800万円、上限募集額:5000万円 |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置A) |
・ | 類似上場企業:クックビズ <6558> [東証G]、Retty <7356> [東証G]、スターツ出版 <7849> [東証S]、カカクコム <2371> [東証P]、ぐるなび <2440> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P] |
「当日の飲食シーン」という課題に挑む
(出典:CF Angels)
個人と店舗を「秒速」でマッチングするサービス「すぐトル」が現在、ターゲットとしている業界は外食産業です。シートマーケットによると、日本の外食産業は、2024年に約34兆円・前年比4.7%増となる見込みで、2021年以降3年連続で市場規模が拡大。「個人ユーザーの外食ニーズの回復に加え、インバウンド消費の増加によってチャンスが到来していると言えるでしょう」(同社)。
一方で、個人ユーザーは現在でも、当日発生した飲食に際し、近くの空いているお店を「確実に・素早く探すことができない」という悩みを抱えており、同社のアンケートでは、1都3県のビジネスパーソン・自営業者の全外食機会の約7割が「当日になってから、食事・喫茶・飲みに行くことを決めた」との結果に。「これまでのグルメ関連サービスは(残りの)約3割の方をターゲットとしてきたとも言え、当日予約は隠れたホワイトスペースなのです」(同社)。
また、「仕事終わりに飲みに行こうと盛り上がったが、空席のあるお店が見つからない。歩いて探しても、電話をかけても満席ばかりで、終電が迫り解散に」などの声も。同アンケートでも、約8割が「当日のお店探しに悩んだことがある」と答えているといいます。
店舗側では「当日になってもまだ残っている空席の活用」という課題があり、リピート客に対してはSNSで当日の空席状況を伝えられますが、飛び込み客・新規客に「当日の空席情報」を伝える手段は皆無だと同社は考えています。
「『当日の飲食シーン』においては、個人ユーザー・飲食店の双方が『お互い、スムーズに空席のある店/フリー客を見つけることができない』という『未解決の課題』を抱えているのです」(同社)
「今すぐ入りたい」と「今空いています」を”秒速”マッチング
「すぐトル」は「今すぐ入りたい」と「今空いています」を「秒速」でマッチングし、個人ユーザーは利用無料、電話不要・スマホ完結で予約が完了。一方、飲食店は初期費・固定費無料、完全成果報酬で利用でき、利用開始時の情報登録代行も付いています。「立地にかかわらず、スマホ・Web経由で近くのユーザーに空席情報を届けられる、導入リスクの少ないサービスです」(同社)。
(出典:CF Angels)
従来のグルメサイトが「当日予約」への対応が不十分だったのに対し、「すぐトル」は電話不要かつサイトで完結し、「秒速」で空席の確保が可能。ユーザーが電話をかけたり歩き回ったりしてお店を探す手間が省けるほか、忙しい飲食店の店員でも使いこなせる「当日に特化した超・カンタンユーザーインターフェース」のサービスだといいます。
サービスの基本的な流れは以下の通りです。
(出典:CF Angels)
①店舗が「空席を出品」(空席情報を登録)
※曜日・時間指定のタイマー出品にも対応
↓
②個人ユーザーがサイトにアクセスして「近くの空席のあるお店」を探す
↓
③個人ユーザーが空席を確保(店舗側の承認は不要)
↓
④指定した時間に来店
ビジネスモデル
「すぐトル」は他のグルメサイトや予約サービス同様、個人ユーザーは無料で利用できるというもので、サブスクリプションも当面予定していないそうです(現在の基本機能は将来的にもサブスク化はしない方針)。
一方、店舗に対しては「初期費無料・固定費無料・完全成果報酬」のみの価格設定(ランチ100円/人、ディナー300円/人、税別)である点が最大の特徴だといい、最後発のサービスであるため、「追加の固定費」「送客実績」に懸念を抱いている店舗側に配慮しつつ、迅速な普及を目指しています。
(出典:CF Angels)
外食の7割を占める「当日の飲食機会」
同社によると、国内外食産業は2023年は約32兆円、2024年度見込みは約34兆円と回復基調にあり、そのうち「当日の飲食機会」は約7割であることから、「当日の飲食利用に対する広告宣伝市場」は約1兆円のポテンシャルがあると同社は試算しています。
「当日の飲食利用」については、これまで、費用を投下して意味があるコストパフォーマンスに優れた有効的な手段がなかったため、飲食店が費用を使うことはなかったといいます。「ここはマーケティング観点における隠れた市場となっていると考えています」(同社)。
(出典:CF Angels)
一方、個人ユーザーへのアンケートでは、「当日予約に対応した便利なサービスがない」という不満のほか、「いつもと同じではなく、新しいお店・魅力的なお店に出会いたい」という要望も明らかに。「このようなユーザーに『近くにある一定のクオリティ、ジャンルごとの複数店舗候補』を提供できれば、『すぐトル』の普及は十分狙えるでしょう」(同社)。
店舗のターゲットとしては「立地が不利」「マーケティングが苦手で、かけられるコストもない」「オーナーシェフが切り盛りする『個店』」「1人のオーナーが数店舗を経営」といった店で、これらの店舗は、高価な月額費用がかかる座席管理サービスや大手グルメサイトの上位表示サブスクリプションを利用していないことがほとんどだといいます。
今後の成長に向けて
(出典:CF Angels)
同社は「すぐトル」を普及させるために、
①アクセスしたユーザーの近くに、空席がある店舗が一定数表示される状態を作る
②個人ユーザーの利用シーンに近いタイミングで「すぐトル」と空席のある店舗情報をタイムリーに提供する
という2点をクリアする必要があると考えています。それに対する直近の成長計画は以下の4つです。
(1)代理店による他サービス販売
「すぐトル」の店舗営業の勝率は、飛び込みベースで約4割、紹介ベースで約8割に到達しており、これは「すぐトル」の販売トークやノウハウを十分、代理店に伝えたことに伴って発生した、登録店舗拡大を担っている代理店の功績だそうです。
現在の契約店舗数が843店舗と直近2年で3011%増加した背景には代理店施策の成功があり、また、ユーザー数も直近2年で832%増の2830人に達しています。
(2)店舗POP・紹介による登録/利用キャンペーン
個人ユーザーの獲得と利用率拡大への対策としては、店舗に「このお店は『すぐトル』で予約が可能です」というPOPを設置。Web/SNS広告やメルマガを通じて、「紹介・登録・利用キャンペーン」も展開しています。
(3)すぐトルアンバサダー
フォロワー数が数千〜数万人規模のグルメ系インフルエンサーを「すぐトルアンバサダー」に任命し、コラボ記事を書いてもらうことで露出を増加。既に複数の記事が投稿されており、コメント欄には料理の内容だけでなく、「すぐトル」に対する好意的なコメントも。「確かな手応えとともに、今後はさらに『すぐトルアンバサダー』のメンバー増に努めます」(同社)。
(4)エンタメ・スポーツ連携
ライブの後、会場近くの目立った店舗がすぐ満席になってしまうという問題に対して、横浜臨海部を中心に音楽イベントの興行主や地元の商店街組合などとの連携を強化。今後は「PDCA」を回していくことで成果拡大を狙いたい考えです。
(5)大手商業施設連携
大手商業施設内のレストラン街は、外からはどの店舗が混んでいるか分からず、当日予約を受け付けていないケースも多いため、「すぐトル」とAIカメラ、デジタルサイネージを連携。商業施設のアプリから混雑状況を判断し、予約を確保できる機能を提供するといいます。
ーーーーーーーーー
今後数年の事業成長戦略として、まずは(1)〜(5)の取り組みで個人ユーザー・店舗数や認知率・利用率の拡大を目指し、その後のさらなる拡大に向けて、以下の戦略方針を想定しています。
<2025年>
ネイティブアプリを開発・提供し、「店舗から近くのユーザー」に対して「当日の空席+α」の情報をPRできる機能の実装を予定。「雨の日はコースが◯%引き」「コースキャンセル時、限定の割引コース提供」などの情報を送る際、内容×人数の通数で店舗へ都度課金したり、月の固定通数パックでサブスクリプション課金をしたりする想定です。
天気・曜日・時間帯などに応じたダイナミックプライシングを実現できるクーポン機能の拡充や、ファストパス機能の提供も計画。特に後者については、ユーザーの支払金額が増加するため、売上増を狙えること、これまでのターゲットに加えて、「並んでいるお店にお金を払ってでも入りたいユーザー」や「行列による満足度の低下に悩む人気店」にターゲットを広げられることも利点だと見ています。
また、海外からの旅行客を軸に旅行関連サービスとの連携や全国展開を推進する計画です。
<2026年>
2次会などで使うカラオケ店など、関連する他業界へサービスを展開する予定です。例えば、ホテルの宿泊客に「すぐトル」で周辺の飲食店やホテル内レストラン・バーの空き状況を提示するなど、インバウンド需要とのシナジーも見込んでいます。
また、API提供やSaaS提供により、喫茶店などの飲食チェーンやカラオケチェーン、エンタメ店舗、ホテル、大規模商業施設などの連携先企業が保有するアプリへ、「すぐトル」機能を追加することを目指します。
(出典:CF Angels)
(出典:CF Angels)
<2027年>
Web3やAIを活用した新サービスの開発・提供に着手する予定です。これまでに蓄積したサービス利用履歴を活用し、「ユーザーの好みに合わせた表示・レコメンド」を目指すといいます。
また、気に入った店舗に「投げ銭」をしたいニーズの存在を見込んで、「今日の料理は最高だったので赤スパ投げ込みました!」など、店舗とユーザーのコミュニケーションの懸け橋になりたい考えです。
さらに、「割り勘」ではなく「すぐトル」が代わりに払うサービスも検討。「すぐトル」が代わりに支払い・回収することで、幹事役の回収リスクを下げることをもくろんでいます。一方、店舗には、早期現金化サービス(=会計と同期を取った即時振込)の提供を予定しています。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・クックビズ <6558> [東証G]
・Retty <7356> [東証G]
・スターツ出版 <7849> [東証S]
・カカクコム <2371> [東証P]
・ぐるなび <2440> [東証P]
・リクルートホールディングス <6098> [東証P]
発行者・募集情報
■会社名
株式会社シートマーケット
■設立年月日
2022年3月14日
■決算期
2月
■代表者
鶴田陽平(代表取締役社長)
■本店所在地
埼玉県和光市下新倉2丁目35-17
■URL
https://seatmarket.co.jp/
■発行する株式等の種類
普通株式
■目標募集額
8,000,000円
■上限募集額
50,000,000円
■発行価額
1株あたり 500円
■申込単位
200株 100,000円単位
■申込期間
2024/11/15(金)09:00〜12/17(火)23:59まで
■申込証拠金振込期間
申込日から起算して4営業日以内
■資金使途
・上限募集額を発行する場合
払込金額の総額(上限募集額を発行の場合)50,000千円のうち、発行諸費用として約10,350千円を差し引いた後の手取概算額39,650千円については、①アプリ化や座席台帳システムとの連携等のシステム開発(〜20,000千円)、②WEB広告やSNSを中心とする個人ユーザー向け広告宣伝費(〜15,000千円)、③営業マン雇用等店舗獲得機能の拡充・事業運営費用(〜4,650千円)に充てる。
・目標募集額以上、上限募集額未満の金額を発行する場合
払込金額の総額が、8,000千円(目標募集額を発行の場合)以上50,000千円未満であった場合、発行諸費用を除く手取概算額(6,084千円〜39,650千円)は調達額に応じて、①〜③の順で充当する。
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、CF Angelsの下記ページをご覧ください。
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