日経225先物 38690 -20 (-0.05%)
TOPIX先物 2714.5 -1.0 (-0.03%)
日経225先物(9月限)は前日比20円安の3万8690円で取引を終了。寄り付きは3万9110円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8990円)を上回り、買いが先行した。だが、寄り付き直後に付けた3万9140円を高値に軟化し、前場終盤にかけてはロング解消や短期的なショートが入り、下落に転じた。ランチタイムでは下げ渋る動きをみせたものの、現物の後場開始直後に下へのバイアスが強まり、一時3万8480円まで下落幅を広げた。ただ、市場参加者が限られるなかで短期的な売買が中心とみられ、終盤にショートカバーが入り、プラスに転じる場面もあった。
日経225先物は3万9000円に乗せたことで、利食いに伴うロング解消の動きが入りやすい状況だった。買い一巡後はショートを交えての調整となったが、75日移動平均線が位置する3万8630円水準で下げ渋る動きもみられた。後場寄り付き直後の下げは、「中国が日本政府に対し、半導体規制を巡り報復を警告」と海外メディアが報じたことがトリガーになった。これを受け、一時75日線を大きく下回る場面もみられたが、その後のショートカバーによって同線を上回って終えた。
東証プライムの売買高は14億株台と、前週末の20億株から減少した。2日の米国市場がレイバーデーで休場のため海外勢のフローは限られ、スキャルピング中心のトレードに振らされる形だったと考えられる。明日も薄商いのなかを短期的な売買の影響を受けそうだが、仕掛け的なショートに対してはその後のカバーを狙ったロング対応を想定しておきたい。
指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]は、一時2万5320円まで売られた。東エレクへの売りで先物のショートを誘う動きも意識されやすく、同社の動向にも注意する必要がありそうだ。また、グローベックスのナスダック100先物の動きにも反応しやすいだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.25倍と横ばいだった。値がさハイテク株が買い先行で始まったこともあり、朝方には14.30倍を上回る場面もみられた。その後は軟化する形となったが、14.21倍辺りで推移する200日移動平均線では下げ渋り、支持線として機能しており、押し目ではNTロングが入りやすいとみておきたい。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4857枚、ソシエテジェネラル証券が1万0465枚、サスケハナ・ホンコンが3806枚、みずほ証券が3087枚、JPモルガン証券が2415枚、BNPパリバ証券が1871枚、バークレイズ証券が1869枚、SBI証券が1426枚、モルガンMUFG証券が1177枚、ビーオブエー証券が1018枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3909枚、ソシエテジェネラル証券が1万7923枚、JPモルガン証券が7224枚、バークレイズ証券が6591枚、サスケハナ・ホンコンが3982枚、ゴールドマン証券が3663枚、モルガンMUFG証券が2457枚、ビーオブエー証券が1417枚、みずほ証券が1275枚、シティグループ証券が1172枚だった。