27日の市場は日経平均が反発。終値は前日比178円高の3万8288円だった。前日の米国市場でダウ平均は上げたもののハイテク株が下げてしまったために日経平均は前場は100〜200円安で推移した。ただ、3万8000円を割るとすぐに押し目買いが入るなど底堅さは相変わらず。後場に入ると押し目買いの水準がじわりと切り上がり日経平均もプラス圏を回復。終盤は先物に外国人からと見られる買いが入り上げに弾みがついて引けた。
昨日の米国市場は9月の利下げ観測が引き続き買い材料となりダウ平均は続伸。1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。前週末のFRB議長の講演で9月にも利下げが行われることが示され市場はこれを好感する買いを続けてる。ただ、最高値に達したことで目先の高値警戒感も働き徐々に伸び悩む動きに。ハイテク株の多いナスダック指数や主要企業で構成されるS&P500種指数は、最終的に小幅ながらも反落してしまった。
さて、東京市場は目立った材料のないなか、米国の9月の利下げを織り込むような買いが続き指数は続伸へ。円高一服も多少は追い風となった模様。今晩には米国で注目の半導体大手エヌビディアの決算が発表される。ここまで急成長を遂げているだけに市場の期待を超える決算が出るかがポイントだろう。それ次第で明日は上値75日移動平均線(3万8643円)を試す相場になるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)