週明けの市場は日経平均が6日ぶりに大幅反落。終値は前週末比674円安の3万7388円だった。直近5日間で3200円も上げていた反動から取引序盤に300円安と売り込まれたが、安定した企業業績や米国株の上昇もあって9時半過ぎには一時プラス圏を回復する強さを見せていた。しかし、3万8000円台に戻したはいいものの、今度はこのゾーンでの戻り売りの強さを実感し後場からは再び下げ幅を大きく広げる展開。円高もあってかえって目先の天井感を出してしまった。
前週末の米国市場は良好な経済指標を好感してダウ平均は4日続伸し、先月末以来の水準まで回復してきた。この日発表された8月の消費者態度指数が事前予想を上回り前月の水準も超えてきた。最近は予想を超える安定した経済指標が続いており、米景気のソフトランディング期待が一段と高まっている。一方で物価指標は落ち着いており、9月の利下げが景気をよりサポートする好循環まで期待されている。ハイテク株にも買いが続きナスダック指数は7連騰を記録している。
さて、東京市場は前週末の米株続伸や企業業績の底堅さを反映し一時は続伸するなど底堅い動きを見せていたが、徐々に上値の重さや円高が加速する為替を嫌気して利食い売りが優勢となってしまった。ケイ線的には上値75日線(3万8655円)を含め25日線(3万7748円)など、3万8000円台前後には多くの上値抵抗ポイントがあり、ここらが最初の戻りの限界点となった感がある。(ストック・データバンク 編集部)