<マ-ケット日報> 2024年7月25日

25日の市場は日経平均が大幅に7日続落。終値は前日比1285円安の3万7869円で4月25日以来の安値となった。前日の米株急落や1ドル=152円台に入った急激な円高を受けて開始から600円を超える下げでスタート。その後も売りが売りを呼ぶ展開となり下値は一気に3万7000円台まで達した(1329円安)。市場は予期せぬ急変に相場の適正水準をまだ探りかねている状況。明日は週末でいったん下げ渋るだろうが上昇基調は中期的にも崩れてしまっている。

昨日の米国市場は大手ハイテク株の下げが響きダウ平均は大幅続落した。前日に決算を発表したテスラが失望売りを浴びて12%もの急落。同じくアルファベットも広告収入が伸びず大幅安となった。もともとハイテク株はかなりの高値圏にあったためこうしたことで手じまい売りが出やすい状況にあった。ハイテク株は総崩れとなりナスダック指数は今年最大の下落率。ダウ平均は11日以来の4万ドル大台割れで相場の潮目は米国でも変わりつつあるようだ。

さて、東京市場は米ハイテク株安や円高が一段と進んでしまったことから、日経平均も水準を一段落とす展開となっている。強力な下値支持線と思われていた75日移動平均線(3万9083円)を割り込むと半ばパニック的な売りが膨らみ、一気に3万7825円まで下振れてしまった。急激な円高が伴っている状況から円キャリートレードが逆回転を起こしており、宴の終了感も漂わせている。(ストック・データバンク 編集部)