米新規失業保険申請、9カ月ぶり高水準 カリフォルニアで大幅増

朝方発表になった先週の米新規失業保険申請件数は、24.2万件増加し、約9カ月ぶりの高水準となった。予想も上回った。カリフォルニア州での大幅増加が影響。この時期は祝日や学校の年度終了で申請件数が大きく変動し得る。カリフォルニア州以外では、ペンシルベニアとミネソタで大きく増えた。

エコノミストは、一部の州で理解に苦しむほど大幅な増加が見られたと述べ、学年末や季節的変動に関連している可能性があると指摘した。今回の統計については、シグナルというよりノイズに近いものでレイオフが実際に増える心配は少なくともあと数週間はないと記した。

カリフォルニア州では、ファストフード業界労働者の最低賃金を時給20ドルとする法律が4月に施行されたが、エコノミストは「ファストフード業界労働者の最低賃金引き上げにより、同州で3万-9万件の職が失われると試算している」と述べた。

週次データは祝日前後に変動が大きくなる傾向がある。継続受給者数の調査期間だった6月1日終了週にはメモリアルデーの祝日が含まれていた。

*米新規失業保険申請件数(06/02 – 06/08)21:30
結果 24.2万件
予想 21.9万件 前回 22.9万件

*継続受給者数(05/26 – 06/01)
結果 182.0万件
予想 180.1万件 前回 179.0万件(179.2万件から修正)