NY為替:米5月製造業PMIが予想外に活動拡大域を維持、利下げ観測弱まりドル続伸

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円53銭から157円20銭まで上昇し、156円96銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少し労働市場の強さを表明、さらに、5月製造業PMIが予想外に活動の拡大を示す50台を維持、サービス業PMI速報値も4月から予想外に上昇したため経済が予想以上に強く、利下げが遅れるとの思惑をさらに後押し、金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。イエレン米財務長官の介入に慎重な発言で、円売りも優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0861ドルへ上昇後、1.0805ドルまで下落し、1.0814ドルで引けた。ユーロ圏の第1四半期賃金の伸び加速に伴い欧州中央銀行(ECB)の6月利下げに不透明感が広がりユーロ買い戻しが優勢となった。その後、仏中銀のビルロワドガロー総裁が「賃金のデータを過剰に解釈すべきではない」と6月の利下げ開始軌道にあることを再確認し、ユーロ売りが再開。ユーロ・円は、170円32銭へ上昇後、169円48銭まで反落。ユーロ圏の賃金の伸び加速やイエレン米財務長官の発言でユーロ買い、円売りが優勢となったが、その後、仏中銀のビルロワドガロー総裁発言や株安でユーロ売り、リスク回避の円買いが加速。ポンド・ドルは1.2747ドルへ上昇後、1.2686ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9126フランへ下落したのち、0.9152フランへ上昇。

《MK》