16日前引けの日経平均株価は前営業日比283円84銭高の3万8669円57銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は11億9724万株、売買代金概算は2兆7135億円。値上がり銘柄数は527、対して値下がり銘柄数は1079、変わらずは43銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は半導体関連などを中心に日経平均寄与度の高い銘柄に買いが集まった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が軒並み史上最高値を更新したほか、米国株市場では4月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回る伸び率だったことを受け、ナスダック総合株価指数に続いてNYダウも最高値を更新した。これを受け、きょうの東京市場もリスク選好の地合いとなった。ただ、日経平均は朝方に500円以上水準を切り上げたものの、その後は戻り売りを浴びて伸び悩む展開に。外国為替市場で急速に円高方向に振れていることが上値を重くする背景となった。値下がり銘柄数は1000を超え値上がり銘柄数を大きく上回っている。
個別ではレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が一斉高に買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も高い。任天堂<7974>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>が大幅高。スターティアホールディングス<3393>が急騰、三菱化工機<6331>も値を飛ばした。半面、売買代金トップとなった三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は下落、トヨタ自動車<7203>も安い。三井E&S<7003>も下値を探った。ネットプロテクションズホールディングス<7383>が急落、曙ブレーキ工業<7238>も大幅安となった。