米国株見通し:下げ渋りか、中国の輸出入改善を好感も

(13時30分現在)

S&P500先物 5,207.75(-5.00)
ナスダック100先物 18,157.50(-29.00)

米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は30ドル安。米金利は高止まり、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ

8日の主要3指数はまちまち。ナスダックは続落、S&Pは5日ぶり反落、ダウは上げ幅拡大で172ドル高の39056ドルと6日連続で上値を伸ばした。ハト派とみられる連邦準備制度理事会(FRB)当局者から早期の利下げ開始に慎重な見解が示され、長期金利を緩やかに押し上げた。それを受け一部のハイテクは売られ、指数を押し下げている。一方で、年内の利下げ実施への期待感は根強く、主力株への買いがダウを押し上げた。

本日は下げ渋りか。金融当局者の政策スタンスは強弱分かれるものの、年内は現行の引き締め的な政策金利が続くとの観測は根強い。そのため長期金利は低下せず、ハイテクをはじめ売りが出やすい地合いとなりそうだ。また、ハマスとイスラエルの休戦交渉の行方もリスク要因として意識される。一方、本日発表された中国の貿易統計で輸出入の拡大が示され、関連セクターを中心に買戻しが強まれば指数は過度な下げを回避しよう。

《TY》