ダウ先物は反落 さすがに買戻しに一服感も=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間09:07)(日本時間22:07)
ダウ先物 38970(-57.00 -0.15%)
S&P500 5193.75(-20.00 -0.38%)
ナスダック100先物 18088.75(-110.75 -0.61%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落している。特段の材料もなく株価指数先物は売りが優勢となっているが、ダウ平均は前日までで5日続伸しており、12月以来の最長の連騰となっている。

先週のFOMCや米雇用統計を受けて年内の利下げが復活しており、米株式市場も買い戻しの機運が高まっているが、さすがに一旦買戻しにも一服感が出てきているようだ。次の材料探しの中、来週のインフレ指標を待っている。

米大手銀のストラテジストは「積極的に買い上がろうという投資家の意欲はまだ乏しく、市場が完全に強気に転じるには程遠い」と指摘している。ショート解消が進み、ポジションはほぼロングとなっているが、既存のロングポジションをさらに積み上げることに、投資家はまだ躊躇しているようだという。

決算については、S&P500企業の85%近くがすでに発表を終えており、そのうちの約80%が予想を上回る利益を計上している。

ウーバー<UBER>が決算を受け時間外で下落している。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、ブッキングが予想を下回ったほか、第2四半期についても、予想を下回るブッキングの見通しを示した。中南米の需要が想定よりも軟調だったほか、例年よりも早かった祝日も圧迫した。

配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け時間外で上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、グロスブッキングが予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。アクティブライダー数も予想を上回り、2022年以降で最も速いペースで伸びた。新規ライダーの増加と伴にライダー維持率が改善したこと、カナダ市場での取り組みを集中的に行ったことが奏功した。

マーケティング・ソリューションを手掛けるズームインフォ・テクノロジーズ<ZI>が決算を受け時間外で大幅安。第2四半期、通期とも予想を下回る売上高見通しを示したことが失望感を招いている。

ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が時間外で大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAが予想外の黒字となった。同社は3月の上場後、今回が初の決算発表となる。

なお、本日はジェファーソンFRB副議長、コリンズ・ボストン連銀総裁、クックFRB理事を含むFOMC委員が発言の予定。引け後に英アーム<ARM>が決算を発表する。

(NY時間09:17)(日本時間22:17)時間外
リフト<LYFT> 17.35(+0.75 +4.52%)
ウーバー<UBER> 64.60(-5.83 -8.28%)
ズームインフォ<ZI> 12.32(-3.70 -23.10%)
レディット<RDDT> 56.00(+6.60 +13.36%)

アップル<AAPL> 182.48(+0.08 +0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 408.40(-0.94 -0.23%)
アマゾン<AMZN> 187.15(-1.61 -0.85%)
アルファベット<GOOG> 171.32(-1.66 -0.96%)
テスラ<TSLA> 171.44(-6.37 -3.58%)
メタ<META> 465.08(-3.16 -0.67%)
エヌビディア<NVDA> 895.11(-10.43 -1.15%)
AMD<AMD> 152.56(-1.87 -1.21%)
イーライリリー<LLY> 777.59(-0.18 -0.02%)