<マーケット日報> 2024年5月8日

8日の市場は日経平均が2日ぶりに大幅反落。終値は前日比632円安の3万8202円だった。米国市場でハイテク株が下げた流れから売り先行のスタート。昨日に急伸した反動もあってその後も下げ幅を拡大。後場中頃には675円安(3万8159円)まであった。米国の著名投資家がエヌビディアなど米半導体株の一部を売却と伝わったことも影響した模様。下値は75日移動平均線(3万8382円)をやや割り込んだところで下げ渋ったが3月の頃のような強さは見られない。

昨日の米国市場はダウ平均が小幅ながらも5日続伸した。米労働市場の過熱感が徐々に緩和されており、当局が年後半にも利下げに転じるとの見方が相場をこの日も下支えした。長期金利も4.4%台まで低下し相対的に株式を買いやすくさせている。一方、ダウ平均は直近4日間で1000ドル以上も上げており、短期的な過熱感から一時100ドルほど下落する場面も。ディズニー株の下げも響いたが、最終的にダウ平均はS&P500種とともにプラスで取引を終えている。

さて、東京市場は反落の1日となったがトピックスの下げがやや大きくなっている辺りに当面の上値の重さが感じ取れる。3月決算の発表は今週がピークとなるが今のところ好決算で勢いよく上値を試していく様子は見られない。今期業績予想が市場の期待ほど行っていないことがあるだろう。日経平均のPERも昨日で17倍となり以前ほど割安感が出なくなっている。当面はもみ合いとなる可能性も。(ストック・データバンク 編集部)