東京株式(大引け)=632円安、半導体関連など売られ急反落

8日の東京株式市場はリスクオフムードが強まり、日経平均は630円あまりの急落。前日の上げ幅を帳消しにする格好となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比632円73銭安の3万8202円37銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は16億9499万株、売買代金概算は4兆6972億円。値上がり銘柄数は466、対して値下がり銘柄数は1130、変わらずは55銘柄だった。

きょうの東京市場は主力株中心に売り圧力の強い相場となった。連休明けとなった前日は日経平均が先物主導で600円近い上昇をみせたが、きょうは同じく先物主導でそれを上回る下げ幅となり、波乱含みの地合いだった。日経平均は一時670円強下げる場面もあった。半導体主力株に売りが目立ち全体指数を押し下げたが、業種別に見ても海運株が買われたほかは、ほぼ全面安に近い商状となっている。前日の欧州株市場はリスクオン一色だったものの、米国株市場ではこれを引き継げず上昇一服の様相をみせ、東京市場も様子見ムードが強まった。外国為替市場では円安に振れたが、これを好感する動きは特に見られず、アジア株市場が総じて下落したことも投資家のセンチメントを冷やす格好となった。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が安く、ディスコ<6146>も軟調。トヨタ自動車<7203>は下げ渋ったもののマイナス圏で着地。東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>も下値を探る動き。ファーストリテイリング<9983>が安く、伊藤忠商事<8001>の下げも目立った。AGC<5201>が急落、リコー<7752>も大幅安。三菱重工業<7011>、任天堂<7974>などの下げも大きかった。

半面、日本郵船<9101>が逆行高、霞ヶ関キャピタル<3498>も大きく上値を追った。TOWA<6315>も買いを集めた。オリエンタルランド<4661>が高く、ローツェ<6323>も物色人気に。イー・ガーディアン<6050>、インソース<6200>はストップ高に買われた。チャーム・ケア・コーポレーション<6062>、アルプス物流<9055>が大幅高となり、横河電機<6841>も値を飛ばした。