外為サマリー:一時155円20銭台へ円安進む、日米高官発言を注視の展開

8日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=155円17銭前後と前日午後5時時点に比べ1円00銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=166円65銭前後と同70銭強のユーロ高・円安で推移している。

ドル円は、午前10時40分過ぎに今月2日以来となる155円台に乗せた。その後、午前11時30分過ぎには155円26銭までドル高・円安が進んだ。米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は7日、「インフレが当局目標への道筋を進んでいるとの確信が得られるまで、金利を現行水準に長期間維持する方針」との見解を示した。この発言はタカ派的と受け止められ、ドル買いが優勢となった。日銀の植田和男総裁は8日に衆院財務金融委員会に出席したが、円安牽制を強める発言はなかった。同総裁はこの日の夕方にも講演を予定していることから、その内容が注目されている。

ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0740ドル前後と同0.0020ドル強のユーロ安・ドル高で推移している。