外為サマリー:154円90銭台に上伸、日銀総裁発言には反応薄

8日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=154円90銭前後と前日の午後5時時点に比べて80銭弱のドル高・円安となっている。

7日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円69前後と前日に比べて80銭弱のドル高・円安で取引を終えた。米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁のタカ派的な発言を受けて一時154円75銭まで上伸した。

日米の金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強いなか、この日の東京市場もドル買い・円売りが優勢となっている。日銀の植田和男総裁は衆院財務金融委員会で「最近の円安の動きを十分に注視している」「動向次第では金融政策対応が必要になる」などと発言したが相場の反応は薄く、午前9時50分過ぎには154円92銭をつけた。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0748ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0015ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=166円48銭前後と同60銭弱のユーロ高・円安で推移している。