ダウ平均は小幅続伸 ディズニーが決算受け下落=米国株前半

NY株式7日(NY時間12:16)(日本時間01:16)
ダウ平均 38903.03(+50.76 +0.13%)
ナスダック 16387.21(+37.96 +0.23%)
CME日経平均先物 38820(大証終比:-60 -0.15%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。先週の米雇用統計を受けて、年内利下げ期待が復活したこともあり、米株式市場は再び上値追いの展開が見られている。しかし、ダウ平均は前日までの4営業日で1000ドル超上昇しており、本日は上げ一服感が出ている模様。

この日伝わったFOMC委員の発言がタカ派な内容だったことも上値を慎重にさせている。この日はカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わり、場合によっては利上げの可能性に言及たことや、6月FOMCで公表される金利見通し(ドット・プロット)で、年内2回以上の利下げは予想していないとも述べていた。

ただ、先週の米雇用統計は、米経済が過熱し過ぎているとの懸念を和らげており、利下げに対する楽観的な見方を復活させている。ストラテジストは「1-3月期の雇用コスト指数の上昇など、相反する経済データがインフレの実際の軌道を巡る疑問を残している。インフレが実際どうなっているのか、市場はちょっとした分岐点を探している可能性がある」と指摘していた。

「足元の実体経済が堅調に推移していることから、見通しについては少し建設的になっている。インフレは持続しているが、問題となるレベルまで加速していない。従ってリスク資産を保有する余地はある」とも付け加えている。

ディズニー<DIS>が決算を受け下落。ディズニー+の加入者数が予想を下回ったことを嫌気しているほか、通期の1株利益の伸びのガイダンスを従来の20%から25%に引き上げたが、この引き上げ幅は予想には届かなかった。

情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が決算を受け反落。アナリストは米国での民間からの売上の伸びが急減速した点が指摘している。前四半期は70%の伸びを示していたものの、第1四半期は40%の伸びに鈍化した。

電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が決算を受け下落。1株損益、EBITDAとも予想以上の損失を計上した。同社の事業拡大は自虐的で流動性ポジションを悪化させる可能性があるとの指摘も出ていた。

フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブ<PTON>が大幅高。複数の投資会社が同社の買収を検討していると伝わった。米CNBCが報じた。同社はここ数カ月、非公開化を検討のため、少なくとも1社と交渉を行っているという。

ディズニー<DIS> 104.28(-12.19 -10.47%)
ペロトン<PTON> 3.98(+0.44 +12.29%)
パランティア<PLTR> 21.54(-3.67 -14.55%)
ルーシッド<LCID> 2.65(-0.40 -13.21%)

アップル<AAPL> 181.70(-0.02 -0.01%)
マイクロソフト<MSFT> 412.29(-1.25 -0.30%)
アマゾン<AMZN> 189.40(+0.70 +0.37%)
アルファベットC<GOOG> 172.90(+3.07 +1.81%)
テスラ<TSLA> 179.81(-4.95 -2.68%)
メタ<META> 469.71(+4.03 +0.87%)
AMD<AMD> 156.18(+0.40 +0.25%)
エヌビディア<NVDA> 912.99(-8.41 -0.91%)
イーライリリー<LLY> 772.12(+5.44 +0.71%)