株価指数先物【引け後】 13週線突破といったシグナルの好転を見極め

大阪6月限
日経225先物 38880 +690 (+1.80%)
TOPIX先物 2750.0 +28.0 (+1.02%)

日経225先物(6月限)は、前日比690円高の3万8880円で取引を終了。寄り付きは3万8910円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8880円)にサヤ寄せする形で、買い先行で始まった。直後に付けた3万8950円をピークに利食い優勢となり、前場中盤にかけて一時3万8540円まで上げ幅を縮めた。だが、節目の3万8500円接近で押し目待ち狙いのロングも入りやすく、ランチタイムで3万8740円まで買い戻された。後場に入ると3万8680円~3万8820円辺りのレンジで推移し、終盤にかけて強い動きとなり、後場の高値で終えた。

日経225先物は買い先行で始まった後は、現物の寄り付き後ほどなくして25日移動平均線を下回ったことで、ロングの解消のほか、短期的にショートを誘う流れになったようだ。ただし、前場中盤にかけて上げ幅を縮めた後はロング優勢の流れとなり、後場は25日線水準での攻防をみせた。後場中盤には25日線を上放れ、終盤にかけてはショートカバーを誘う流れになった。

日経225先物は25日線を上回ったが、一目均衡表では雲の中での推移を継続しており、強弱感が対立しやすい。雲下限が位置する3万8000円辺りでは底堅さが意識されるものの、雲上限は週末に3万9890円辺りまで上昇してくるため、主要企業の決算がピークを迎えるなかでは、一気に雲上限を上放れてくる展開は期待しづらい。また、週足では上向きで推移する13週線(3万8970円)に上値を抑えられている形状である。まずは、25日線での底固めから、13週線突破といったシグナルの好転を見極めたいところであろう。

そのため、オプション権利行使価格では3万8750円を挟んだ上下の権利行使価格である3万8500円から3万9000円のレンジを想定する。3万8500円を下回ってくるようだと、75日線水準を意識した短期的なショートが入りやすい。一方で、3万9000円を捉えてくる局面ではショートカバーが強まりやすいとみておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.13倍に上昇した。米ハイテク株が買われた流れを受け、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引する形となった。一時14.16倍まで上昇し、抵抗線として意識されやすい200日線を捉える場面も見られた。200日線を明確に上放れてくる局面では、NTショートを巻き戻す動きが強まる可能性がありそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9808枚、ソシエテジェネラル証券が1万6399枚、サスケハナ・ホンコンが6353枚、JPモルガン証券が3680枚、SBI証券が2848枚、バークレイズ証券が2783枚、ビーオブエー証券が2544枚、野村証券が2404枚、日産証券が1594枚、モルガンMUFG証券が1533枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2545枚、ソシエテジェネラル証券が1万7087枚、バークレイズ証券が6601枚、JPモルガン証券が5451枚、モルガンMUFG証券が4816枚、サスケハナ・ホンコンが3571枚、ゴールドマン証券が2471枚、ビーオブエー証券が2460枚、UBS証券が2252枚、シティグループ証券が1951枚だった。