<マーケット日報> 2024年5月7日

大型連休の明けた7日の市場は日経平均が3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比599円高の3万8835円で、先月15日以来の水準まで値を戻してきた。連休中の米国株が上げ続けていたことから出遅れ感の強まった日本株に買いが入り、日経平均は序盤から600円を超える上げ幅を示現。買い一巡後は一時上げ幅を半分に縮めたが、米国で長期金利が低下していることなどが材料となって再び盛り返し回復基調を明確にしている。円安基調が維持されていることも材料に。

昨日の米国市場は半導体株の上昇が支えとなってダウ平均は4日続伸した。前週末発表の4月の雇用統計で雇用者数の伸びが事前予想を下回り利下げ観測が復活。取引時間中にはハマスがイスラエルの休戦案を受け入れると伝わったこともプラスに働いた。一部米半導体企業の投資判断引き上げもありこの日は半導体・ハイテク株の上げが特に目立っている。ダウ平均は日本の連休中の4日間でトータル1000ドル超えの上げ幅を示現した。

さて、東京市場は米株高が刺激となって各指数が値を戻す展開へ。日経平均は上値にある25日移動平均線(3万8779円)まで一気に到達しトレンド転換を試みる動きとなっている。一方、連休中に日銀の円買い介入が行われた様子の外国為替市場は落ち着いた状態で1ドル=155円辺りの水準をキープ。介入にも円売り圧力は根強く今のところ150円を超える円高は実現不能の状態だ。(ストック・データバンク 編集部)