東京株式(大引け)=599円高、半導体関連買われ全体相場押し上げ

7日の東京株式市場はリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は急反騰をみせた。前週後半から米国株市場が戻り足を強めていることで投資家心理が改善した。

大引けの日経平均株価は前営業日比599円03銭高の3万8835円10銭と3日ぶり急反発。プライム市場の売買高概算は16億5038万株、売買代金概算は4兆6830億円。値上がり銘柄数は1116、対して値下がり銘柄数は487、変わらずは48銘柄だった。

きょうの東京市場は朝方から主力株を中心に広範囲に物色の矛先が向いた。日経平均は朝方に買い戻しを絡めて大きく上昇した後は途中伸び悩む場面もあったが、後場に入ると再び買いの勢いが増し、この日の高値圏で引けた。前週末3日に開示された4月の米雇用統計が事前コンセンサスを下回る内容だったことで、FRBによる利下げ期待が再燃、先物主導の空売り買い戻しや押し目買いで、日経平均は3万8000円台後半に一気に駆け上がった。米株市場を引き継いで半導体関連株への買いが活発化し、指数押し上げ効果を発揮した。業種別では33業種中23業種が高く、値上がり銘柄数は1100を上回りプライム上場銘柄の68%が上昇した。ただ、決算発表目前の銘柄も多く、積極的な実需の買いが入りにくく、売買代金は4兆6000億円台にとどまった。

個別では、売買代金できょうも断トツのレーザーテック<6920>が大きく買われたほか、ディスコ<6146>が急伸をみせ、東京エレクトロン<8035>なども上げ足が鮮明。キーエンス<6861>、ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども高い。日立製作所<6501>も上昇した。さくらインターネット<3778>が商いを伴い急騰、TOWA<6315>も物色人気。セレス<3696>、ラクス<3923>が急動意、ユナイテッドアローズ<7606>も大幅高。

半面、三菱商事<8058>が売り優勢だったほか、ソニーグループ<6758>も軟調。信越化学工業<4063>、ニデック<6594>なども冴えない。TOA<6809>が大幅安、力の源ホールディングス<3561>も大きく値を下げた。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>、山崎製パン<2212>が売られ、第一三共<4568>も下落した。