今日の為替市場ポイント:米国株高を受けてドルは底堅い動きを保つ可能性

6日のドル・円は、東京市場では152円80銭から154円01銭まで反発。欧米市場では153円42銭から154円00銭まで反発し、153円92銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に154円を挟んだ水準で推移か。米国株高を受けて、ドルは底堅い動きを保つ可能性がある。

報道によると、イスラエル軍は5月6日、パレスチナ自治区ガザ最南部のラファ東部でイスラム組織ハマスを標的とした攻撃を実施していると発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスに対し人質解放を求める圧力を強めるため、ラファでの作戦継続を閣議で承認したと述べた。一方、バイデン米大統領はネタニヤフ首相と電話会談し、ラファに対する大規模な攻撃を行わないよう求めた。イスラエル側は的を絞った攻撃を行っていると説明しており、アメリカ側が攻撃中止を強く要請しない限り、ラファでの作戦は継続するとの見方が多い。6日のニューヨーク外為市場では中東情勢の悪化を警戒して一部でリスク回避的な取引が観測された。ただ、イスラエルが米国の要請に応じて戦闘を拡大しない可能性は残されており、現時点でリスク回避的な為替取引が急拡大する可能性は低いとみられる。

《CS》