株価指数先物【昼】 75日線回復でショートカバーを誘う動き

日経225先物は11時30分時点、前日比100円高の3万8310円(+0.26%)前後で推移。寄り付きは3万8000円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7965円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万7960円を安値に下落幅を縮め、中盤にかけてプラス圏を回復。その後は3万8100円から3万8200円辺りでの保ち合いが続くなか、終盤にかけて同水準を上放れ、3万8300円を回復してきた。

日経225先物は売り先行で始まったが、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが優勢となった。ボリンジャーバンドの-1σを上回っての推移のなか、中盤には75日移動平均線を上抜けたことで、短期筋のショートカバーを誘う形となった。レーザーテック <6920> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体株の一角が売り先行後に切り返す動きとなったことで、センチメントを明るくさせた。もっとも、大型連休の後半に入ることから、後場は膠着感が強まりやすいと考えられ、持ち高調整の動きから上値の重さが意識される可能性がありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.02倍に上昇した。値がさハイテク株が売り先行で始まった影響もあり、寄り付きは13.95倍に低下してのスタートとなった。下向きのトレンドは継続しているが、連休前の持ち高調整により、いったんはNTショートを巻き戻す動きが意識されよう。