NY株式:NYダウは146ドル高、主要企業の好決算への期待

米国株式市場は続伸。ダウ平均は146.43ドル高の38,386.09ドル、ナスダックは55.19ポイント高の15,983.09で取引を終了した。

先週発表されたソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)やグーグルを運営するアルファベット(GOOG)の決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方に買われ寄り付き後、上昇。今週予定されている企業決算への期待感もさらなる買い材料となったほか、アップル(AAPL)やテスラ(TSLA)の回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。終盤にかけ、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた利益確定売りに伸び悩んだほか、財務省が発表した4-6月期の借り入れ推定額が予想外に上方修正されたことが警戒材料となり一時下落に転じた。しかし、押し目買い意欲も強く相場はプラス圏を回復し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、メディア・娯楽が下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国政府が高度運転支援機能の投入において、条件付きで同社の支援機能を原則承認したと関係筋の話として報じられ、上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストが中国の弱い売り上げへの懸念が行き過ぎとし、投資判断を引き上げ、上昇。宅配ピザ会社のドミノ・ピザ(DPZ)は第1四半期決算で売上高が予想を上回り、上昇。一方、オンラインでパーソナルファイナンスなど銀行業務などを営むソーファイ・テクノロジー(SOFI)は第1四半期決算で利益が予想を上回ったものの第2四半期の見通しが予想に満たず失望感から売られた。

メディアのパラマウント・グローバル(PARA)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後1株継続利益が予想を上回ったほか、スカイダンスメディアとの独占的合併交渉を進めるうえで最高経営責任者(CEO)更迭を発表し、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》