<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2024年4月26日

今週の日経平均終値は3万7934円で、前週末比866円高でした。

今週の日経平均は2週ぶりに反発しました。先週の下げが大き過ぎてその反動が表れた面もあるようです。2大リスク要因のひとつであったイスラエルとイランの紛争拡大は回避され両国は自制的な動きに戻っています。当面は両国間で大きな問題は起きないためリスク要因のひとつは消えたといえるでしょう。もうひとつの米インフレ再加速(利下げ時期の後退)問題は年初に見込んでいたよりやや深刻で、6月の利下げは現状では不可能に近いといえるでしょう。まだ再利上げという段階ではないため最悪の事態にはならないですが、米国のインフレは年央くらいまで市場についてまわる問題となりそうです。日経平均のチャートは目先の底が入りつつも、先週の週足大陰線をクリアする戻りを見せないと不安感は完全には払拭できません。本日の日銀政策会合の結果は短期的にはプラスですが、長期的にはいずれ修正を迫られるものですから中立要因となるでしょう。(ストック・データバンク 編集部)