東京株式(前引け)=大幅反落、再び3万8000円台割れ

25日前引けの日経平均株価は前営業日比641円97銭安の3万7818円11銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億9020万株、売買代金概算は1兆9818億円。値上がり銘柄数は339、対して値下がり銘柄数は1268、変わらずは44銘柄だった。

きょう前場の東京株式市場は朝方から売り優勢の地合い。前日の急騰の反動で先物が主導して日経平均は大きく下値を探る展開を強いられた。前日の米国株市場は主要株価指数が高安まちまちながら、米長期金利の上昇が重荷となっており、東京市場でもリスク回避目的の売りがかさんでいる。企業の決算発表が本格化するなか、コンセンサスを下回る決算内容を受けて大型株の一角が値を崩し全体相場にも影響を与えている。外国為替市場では1ドル=155円台半ばまで円安が進んでいるが、これを拠りどころに輸出セクターなどに押し目買いを入れる動きは限られている。日経平均株価は一時700円を超える下げをみせる場面もあった。

個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が安く、ファーストリテイリング<9983>も売られた。トヨタ自動車<7203>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。キヤノン<7751>の下げが目立つほか、メタウォーター<9551>、フューチャー<4722>は急落した。半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が商いを膨らませ上昇、ニデック<6594>も頑強な値動き。エーザイ<4523>が買われ、オービック<4684>も値を上げた。日本航空電子工業<6807>が急伸をみせ、大真空<6962>も値を飛ばした。