PCEデフレータよりも米GDPのほうがサプライズをもたらす可能性

今週は第1四半期の米GDP速報値と3月のPCEデフレータが発表され、市場は動向を注目している。米GDPは25日木曜日、PCEデフレータは26日金曜日に発表される。

3月PCEデフレータは市場のFRBへの期待に大きな変化をもたらすとは考えていないとの見方も一部から出ている。同指標はFRBが好んで参照するインフレ指標だが、コア指数で前月比0.3%、前年比2.7%の上昇が見込まれている。前回からは伸び鈍化が見込まれているものの、FRBが安心するにはまだ強過ぎる水準であり、それは利下げ期待を抑制するはずだという。ただし、市場はすでにこの結果をある程度織り込んでいる可能性が高いとも指摘している。

むしろ、木曜日の米GDP速報値の方がサプライズをもたらす可能性が高いという。予想コンセンサスはプラス2.9%だが、その成長であれば、第4四半期の3.4%からは減速するものの、数カ月前に大半の市場関係者が予想していたよりは遥かに強い内容。もし、予想を上回る内容であれば、利下げ期待を現段階からさらに後退させる可能性もあるとしている。