東証グロ-ス指数は急落、投資家心理状態悪化できつい下げに/グロース市況

東証グロース市場指数 818.04 -24.99 /出来高 1億3039万株/売買代金1268億円東証グロース市場250指数 638.74 -21.13 /出来高9666万株/売買代金974億円

本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに急落。値上がり銘柄数は55、値下り銘柄数は502、変わらずは16。
18日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は22.07ドル高(+0.06%)の37775.38ドル、ナスダックは81.87ポイント安(-0.52%)の15601.50、S&P500は11.09ポイント安(-0.22%)の5011.12で取引を終了した。良好な雇用や製造業関連指標を好感し、寄り付き後、上昇。ダウは弱いハイテクに押され下落に転じる局面もあったが、良好な経済成長が持続可能との期待に終日底堅く推移した。一方、ナスダックは米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言などを受けた利下げ期待の後退や、半導体関連メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)がスマホ・PC販売低迷で市場見通しを引き下げたため、需要鈍化が警戒され下落、まちまちで終了した。
米国株は高安まちまちで方向感に乏しかったが、半導体株安の影響を受けてグロース市場も売り優勢でスタート。プライム市場同様、寄付きから下げ幅を拡大する銘柄が多く、グロース市場指数、グロース市場250指数ともに下値模索の展開となった。10時過ぎに「イランの複数個所で爆発音」と伝わると下げは加速。投資家心理の悪化で両指数ともに一時前日比4%超まで拡大する場面がみられた。
個別では、GMOフィナンシャルゲート<4051>、トライト<9164>、サンウェルズ<9229>、GENDA<9166>と主力株がきつい下げとなった。下落率上位銘柄では、エコモット<3987>、ジェイドグループ<3558>、ビザスク<4490>、キャンバス<4575>がランクイン。
一方、2日連続でストップ安となっていたデータセクション<3905>が買われたほか、LaboroAI<5586>、Kudan<4425>などAI関連の一角が買われた。時価総額上位銘柄では、弁護士ドットコム<6027>が上昇。値上がり率上位銘柄では、コンヴァノ<6574>、ソラコム<147A>がランクイン。
なお、東証グロース市場Core指数で買われたのは弁護士ドットコムのみとなった。

[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 6574|コンヴァノ | 1080| 150| 16.13|
2| 148A|ハッチ・ワーク | 2548| 287| 12.69|
3| 6573|アジャイル | 173| 19| 12.34|
4| 3905|データセク | 2057| 117| 6.03|
5| 5586|LaboroAI | 1489| 74| 5.23|
6| 5592|くすりの窓口 | 1424| 55| 4.02|
7| 147A|ソラコム | 1845| 65| 3.65|
8| 9211|エフ・コード | 1760| 53| 3.10|
9| 4496|コマースワン | 809| 22| 2.80|
10| 9271|和心 | 376| 9| 2.45|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3987|エコモット | 553| -100| -15.31|
2| 3558|ジェイドG | 1257| -185| -12.83|
3| 4490|ビザスク | 811| -95| -10.49|
4| 4179|ジーネクスト | 348| -40| -10.31|
5| 4575|CANBAS | 446| -47| -9.53|
6| 7066|ピアズ | 971| -92| -8.65|
7| 4017|クリーマ | 353| -33| -8.55|
8| 4051|GMO-FG | 7320| -670| -8.39|
9| 7689|コパ | 550| -50| -8.33|
10| 4055|ティアンドエス | 1635| -145| -8.15|

《FA》