外為サマリー:一時153円59銭まで軟化したあと持ち直す、リスク回避の動き一巡

19日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=154円32銭前後と前日の午後5時時点に比べて5銭程度のドル高・円安となっている。

18日に発表された米経済指標で景気の底堅さが示されたほか、米連邦準備理事会(FRB)高官が利下げを急がない姿勢を強めていることからドル買い・円売りが先行した。前日に米長期金利が上昇したことで日米金利差の拡大も意識され、ドル円相場は午前9時50分過ぎに154円67銭まで上伸する場面があった。ただ、「イスラエルのミサイルがイラン領内の拠点などを攻撃した」と伝えられると地合いが一変。中東情勢の緊迫化を背景に安全通貨とされる円を買う動きが活発化し、一時153円59銭まで下押した。その後、「ミサイル攻撃ではなかった」との一部報道などからリスク回避のドル売り・円買いはいったん収束したが、週末に情勢が悪化する可能性があることから上値に対しては慎重なムードが感じられた。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0630ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=164円06銭前後と同70銭程度のユーロ安・円高で推移している。