米国株見通し:下げ渋りか、低調な経済指標で

(13時30分現在)

S&P500先物 5,076.75(+14.50)
ナスダック100先物 17,731.25(+72.75)

米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は65ドル高。長期金利は弱含み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ

17日の主要3指数は軟調。序盤のプラスを維持できずナスダックとS&Pは4日続落、ダウは45ドル安の37753ドルと再びマイナスに沈んだ。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はインフレ抑制には時間を要すると発言しており、全般的に売りが出やすい地合いとなった。トラベラーズの業績は市場の期待を下回り、来週決算発表を控える主力ハイテクに売りが波及。一方で、割安感の生じた銘柄には買戻しが入り相場を支えた。

本日は下げ渋りか。金融当局者からタカ派的な見解が相次ぎ、利下げ観測の後退で売られやすい地合いが続く。イランとイスラエルの緊張も、引き続き不透明要因。ただ、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や景気先行指標、住宅関連指標はいずれも前回より弱い内容が予想され、引き締め的な政策方針への警戒は一服しそうだ。長期金利の上昇が抑制されれば、決算発表のネットフリックスを中心にハイテクが注目される。

《TY》