3月の米CPI、インフレ抑制が進展していない可能性を示唆

日本時間の21時半に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回る内容となった。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.4%上昇し、前年比では3.8%上昇した。きょうの数字はFRBが金利を20年来の高水準に維持しているにもかかわらず、インフレ抑制が進展していない可能性を示唆する内容となった。

堅調な労働市場が依然として家計需要の原動力となり、FRBは利下げを実施する前に、物価上昇圧力が持続的に冷え込んでいることを示す証拠をもっと見たいと頑強に主張している。今回の数字はそのFRBの姿勢を正当化する内容となっている。

品目別では、住居費が前年比5.7%上昇したほか、電気代が5.0%、食品は2.2%それぞれ上昇した。ガソリンも1.3%の上昇に転じている。一方、中古車・トラックは2.2%低下した。

サービスの中で最大のカテゴリーである住居費は2カ月連続の上昇となった。帰属家賃も上昇。また、住宅とエネルギーを除いたサービス物価、いわゆるスーパーコアも前月比0.6%、前年比4.8%上昇と、2023年4月以来で最も加速している。

*米消費者物価指数(CPI)(3月)21:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.5%
予想 3.4% 前回 3.2%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.4%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 3.8%
予想 3.7% 前回 3.8%(食品・エネルギー除くコア・前年比)