株価指数先物【引け後】 自律反発としては想定内の動き

大阪6月限
日経225先物 39390 +410 (+1.05%)
TOPIX先物 2732.0 +26.0 (+0.96%)

日経225先物(6月限)は前日比410円高の3万9390円で取引を終了。寄り付きは3万9430円とシカゴ日経平均先物の清算値(3万9335円)を上回る形で、買い先行で始まった。その後、節目の3万9500円を回復し、買い一巡後は3万9310円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、前場終盤にかけて再び上へのバイアスが強まり、一時3万9650円まで買われた。

ただし、前週末に割り込んだ25日移動平均線(3万9620円)を捉えてきたこともあり、自律反発としてはいったん達成感が意識される形となった。ランチタイムでは寄り付き水準まで上げ幅を縮め、後場は3万9220円~3万9370円辺りでの保ち合いを継続。終盤にかけてはショートカバーとみられる動きによって3万9400円を回復する場面もあった。

週末のナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σを支持線としたリバウンドを見せており、本日は一時25日線まで上げ幅を広げる展開だった。先週の急落に対する自律反発としては想定内の値動きだろう。グローベックスの主要な米株先物は小幅ながらプラス圏で推移しており、週明けの米国市場でリバウンドが続くようだと、改めて25日線突破を狙ったロングが強まる可能性がありそうだ。

一方で、ボリンジャーバンドは緩やかながら下向きに転じてきており、早い段階で25日線を捉えることができないと、バンドに沿った調整が警戒されやすい。-1σは3万8900円辺りに位置しており、これを割り込んでくるようだと-2σの3万8200円処や3月12日に付けた直近安値の3万8060円が射程に入ってくる。

目先的には-1σ接近では押し目狙いのロング対応に向かわせそうだが、中東情勢を巡る地政学リスクや10日に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)を受けてインフレ懸念が高まり、利下げ期待が一段と後退する可能性はある。そのため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.41倍(前日は14.40倍)だった。朝方は14.47倍に上昇して始まったが、NTショートを巻き戻す動きは限られ、結局は支持線として意識される75日線水準での推移だった。円相場が1ドル=151円80銭台と円安に振れて推移するなかで輸出関連株が買われるなどTOPIX型優位のなか、低下傾向が続く可能性もありそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万7206枚、ソシエテジェネラル証券が1万7798枚、サスケハナ・ホンコンが5360枚、SBI証券が3776枚、JPモルガン証券が3323枚、日産証券が2941枚、バークレイズ証券が2444枚、野村証券が1703枚、モルガンMUFG証券が1259枚、BNPパリバ証券が1203枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4201枚、ソシエテジェネラル証券が1万7461枚、バークレイズ証券が5249枚、JPモルガン証券が4479枚、モルガンMUFG証券が4141枚、ゴールドマン証券が2810枚、ビーオブエー証券が2431枚、サスケハナ・ホンコンが2128枚、BNPパリバ証券が1482枚、野村証券が1087枚だった。