株価指数先物【昼】 前日の下落分吸収でショートカバー誘う

日経225先物は11時30分時点、前日比250円高の4万0480円(+0.62%)前後で推移。寄り付きは4万0350円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0360円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた4万0320円を安値にロング優勢の流れとなり、ほどなくして4万0400円を回復。中盤にかけて4万0320円まで軟化したものの、下値の堅さが意識されるなか、終盤にかけてリバウンド基調が強まり、前引け直後には4万0500円まで買われた。

日経225先物は、中盤まではオプション権利行使価格の4万0250円から4万0375円辺りでの狭いレンジ推移となった。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が中盤辺りから強い動きをみせており、日経平均型のインデックス買いが入ったようだ。日経225先物は前日の下落部分を埋めてきたことから、ショートカバーを誘う格好につながった面もあるだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.59倍に低下した。一時14.64倍に上昇する場面も見られたが、25日移動平均線での攻防から、上値を抑えられる形状となった。本日の大引け基準で日経平均株価の構成銘柄に組み入れられるディスコ <6146> [東証P]が2%を超える上昇を見せるなか、他の構成銘柄には買い手当てのための売りが警戒されており、結果的にNTロングは強まりにくい面はある。